管理者に求められるヒューマンスキル

ITエンジニアが、プロジェクトをまとめるPLやPMのような管理者の立場で働くのに、技術的なスキルはもちろん、ヒューマンスキルも重要です。ヒューマンスキルは、対象となる人や集団との関係を良好にしさらに豊かにすることができるスキルです。顧客とのコミュニケーションがうまくいけば、顧客の満足するプロダクトやサービスを提供し、社内であればメンバーとの良好な関係を保つことができ、プロジェクトが円滑に進みます。

ヒューマンスキルにはリーダーシップやコミュニケーション力が含まれます。リーダーシップは指導力や統率力のことで、目的を達成するためにチームのメンバーのモチベーションを維持させ、問題を解消していくことが必要です。責任感を持って行動し、周りからの信頼を得ることが大切です。

コミュニケーション能力は、相手の意見や考え方を引き出し、自分の考えや意見もわかりやすく伝えられる能力です。スムーズな意思疎通のためには共感や理解、自制と言った特質が必要です。コミュニケーションには表情や身振りなどの非言語のコミュニケーションも含まれます。

ヒューマンスキルには、ファシリテーション能力も関係しています。これは会議で発揮されるもので、頭ごなしに命令するのではなく、会議に参加しているすべての人が納得して主体的に協力してもらえるような状態にする能力です。会議中にみんなが意見を出しやすいような雰囲気を作り、話がずれてきたら軌道修正するといったことも必要です。

このような管理者には、その職務を全うできるよう影で支える存在がありますが、実際のところはあまり知られていません。たとえば、PMをサポートするPMOという立場は、チームで行うプロジェクトに欠かせない存在です。PM同様に総合的なスキルが求められ、今PMOに注目が集まっています。
こうしたPMを支える役割のフリーランス案件は増加傾向にあり、将来性も期待できるため今後の選択肢の1つとして認識しておいた方がよいでしょう。